利酒ライターの肝機能向上トレーニング

お酒を中心に世界が回っています(※二日酔いでなく)。

ウイスキーがダイスキー

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ちなみにコレです。「酒 擬人化」で検索したら出てきたよ。
ウイスキーはダンディなおじさまで、焼酎は気の良いおっちゃんとかになるんでしょうか…

わたしの周りでは、ワイン好きな人は自分の中にたくさんの知識があることを誇りに思っている感じで、ウイスキー好きな人はそれを一生懸命人に伝えようと楽しそうに話してくれる人が多いように思います。
あとウイスキー好きのひと、すごくご馳走してくれる(笑)
もともと単価の高いお酒だから嗜む人もそれなりの経済レベルなんだろう、とは思いますが、それだけこのお酒の素晴らしさを伝えたいんだな!ということも感じられていつも胸キュンしてしまいます。



NHK連続テレビ小説で、「マッサン」を放送していますが、この絡みでじわじわウイスキーブームが来てるようですね。

このブログではつい日本酒ネタが多くなりがちですが、ウイスキーもわたしの大好きなお酒です。
それぞれの蒸留所によって(厳密に言えば樽やその組み合わせによって)さまざまなストーリーがあり、味わいも多種多様な点は、日本酒の面白さに通じるところがあります。
ウイスキーの定義って、
(1)穀物を原料としている
(2)蒸留している
(3)樽で熟成させている

の3つなのですが、この(3)樽で熟成させている、というところが、それぞれのウイスキーの個性を決めるキモの部分になります。
樽にどんな木材を使うか、どんな場所に樽を置くか、何年熟成させるか…といった要素でウイスキーの味わいが変化するので、一本一本のウイスキーの出来がどうなるかは神のみぞ知る…というレベルのものなんだとか。



世界中にシェアがあるグローバル・ウイスキーはスコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズの所謂「5大ウイスキー」なんですが、中でもわたしが好んでよく飲むのはスコッチ・ウイスキーです。
以前、ウイスキーのMOOKをつくった関係で、とあるウイスキーの大家の方に取材させていただいたのですが、ウイスキーの本場・スコットランドの人々は、やはりウイスキーにかなりのプライドを持っているのだとか。

ウイスキーには国ごとにさまざま法律があるのですが、スコッチ・ウイスキーは「古樽」と呼ばれる、過去に某かのお酒を入れていた樽で熟成させなければならない、と決まっています。
ウイスキーのラベルに「シェリーカスク」と書いてあれば、それはシェリー酒を浸けた樽で熟成させたウイスキーだよ、という意味。
一方、アメリカン・ウイスキーは「新樽」と呼ばれる、まっさらな樽で熟成を行います。

そこで何が起きるかというと、スコットランドでは、アメリカ人がウイスキーを熟成させた樽を使ってスコッチ・ウイスキーを熟成させることになるわけです。
スコッチこそが本物のウイスキーであり、アメリカのバーボンなんてウイスキーじゃねえ!と息巻いているスコットランドの人々は、
「は?バーボン?あいつら俺らのために樽を洗ってるだけだろ(笑)」
とか言うんだそうで(笑)
いいキャラしてるなぁと思わずニヤニヤしてしまいました。

そのほかにも、もともと複数の樽のウイスキーを混ぜたものは「ヴァッテッド(vatted)」と呼ばれていたのですが、
「外国人はどうせ“V”の発音ができねえんだから“ブレンデッド”にしてやろうぜ(笑)」
とか言って、最近は「ブレンデッド」で統一されるようになったそうです。
ヴァッテッドくらい言えるよ!
なぜそんなちょいちょいケンカ腰なんだろうか笑



そんなスコットランドのみなさまのキャラもあわせて、とっても魅力的なお酒だと思います、ウイスキー。
「マッサン」にもあるように、日本のウイスキーは竹鶴さんがスコットランドで学んだものを起源としているため、スコッチと共通点がとても多いです。
が、スコッチの大きな魅力であるピート(※1)のスモーキーさを抑えちゃってるものが多いのが残念なんですよね~。
飲んべえとしてはあのくっさいのがいいんじゃないか~と思うんですが、多くの日本人の好みにあわせているんだそうです。



日本のジャパニーズ・ウイスキーは、水割りに合うのも特徴のひとつ。
お酒を食事と一緒に嗜む日本人らしい文化にあわせて生まれた性質なんだそう。
ほかの国のウイスキーはやるとしてもトワイスアップ(※2)くらいで、日本みたいにシャバシャバにして飲んだら風味が失われてしまいます。

が、アメリカではコーラやセブンアップと混ぜちゃうこともあるんだとか。ジャンキー!笑
各国の文化の違いが顕著なのも、おもしろさのひとつですよね。

※1 ピート…枯れ草などが堆積してできた泥炭。製造過程にこれを焚くことで、独特なスモーキーフレーバーが生まれる。
※2 トワイスアップ…水とウイスキーを1:1で割るスタイル。水を入れたぶんのアルコールが飛んで香り立つため、フレーバーをより楽しむ飲み方として親しまれています。加水すると風味が変わるというのもウイスキーのおもしろいところです。