利酒ライターの肝機能向上トレーニング

お酒を中心に世界が回っています(※二日酔いでなく)。

四谷三丁目「酒徒庵」レポ〜店長、分身の術

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背中に目が付いているのだろうか…。
※わたしが行ったときは一人で接客されていましたが、ふだんは別のスタッフさんもいるようです



去る11月某日、四谷三丁目にある日本酒専門の居酒屋さん「酒徒庵」へ行ってきました。

以前この近くの会社に勤めていたため、前を通りかかることが多かったのですが、そのたびに目に入る「一見さんおことわり」の看板にウズウズし、お店の前をずっとウロチョロしていたら運良く常連さんに「一緒に入りませんか?」なんて声をかけてもらえるかもしれない…とヒドイ計画を目論んだこともありました。
※実際にはやっていませんので悪しからず…。

つまり、それだけ気になり、何度も訪れたいと思っていたお店だということ。
何せ完全紹介制・完全予約制
なんとかして訪れたことのある人と知り合えないものか…と思いを重ねて幾年月、念願かなって運良く知り合った方が連れて行ってくれることになったのです!!!

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行く前は、「完全紹介制なんて、一体どんな恐ろしく敷居の高いお店なんだろう…」とドキドキしていたのですが、入ってみてすぐに思ったのは、「あれっ、すごくフツーだ」ということでした。
公式HPを見ればわかることなのですが、店内に並べられているのは大衆居酒屋らしい木の長テーブルとパイプ椅子。
そしてテーブルの端には、水の入ったペットボトルがどっしりと鎮座。

こちらも公式HPを見れば一目瞭然ですが、メニューもこれといって高級というわけではありません。
これでもかっ!というくらい、日本酒の進む肴がズラリと並んでいますが…。
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鯖の燻製550円
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穴子一夜干し1050円。どちらも絶品です。

カジュアルに楽しめそうなお店なのに、なんで完全紹介制・完全予約制なのかなぁ…と不思議に思えてくるのですが、お店のいたるところに書かれたスタッフのメッセージを見るとその答えがだんだん見えてきます。
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遠巻きに拡大して撮ったので、ピントが悪くすみません…
「オーダーはおそいです。テーブルは狭いです。ゴメンナサイ
と書かれています。

こちらのお店、こういうメッセージが随所随所に貼られているのがおもしろいです。
これは撮影しそびれてしまったのですが「テーブルにボトルを置くのは写真を撮りたい人のためであっておかわり自由って意味じゃないですからね」みたいなものもありました。そりゃそうだ(おかわりしちゃったひとがいるんでしょうね…)。

あとメニューを開くと書かれているのがこちら。
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常時160種類近くのお酒をそろえていますが、飲めるお酒はスタッフおまかせが基本!
いま、どんなお酒がおいしくて、おもしろいのか…それを熟知しているスタッフに、すべての運命を委ねるのがこのお店のルールなのです。



日本酒にとても強い熱情を持ち、一人ひとりのお客さんにみずからサーブする店長。
美味しいお酒をリーズナブルな価格で届けるために、少ないスタッフで広いお店を俊敏に動き回り、お客さんの視線をキャッチし、注文を受け、最良の状態のものを供する…。
自由に出入りできたり、マナーのなっていないお客さんが来てしまったりしたら、この姿勢を貫けなくなってしまうから、完全紹介制&完全予約制なのかもしれません。

はじめは「なんだかいろいろクドクド書かれているなぁ…」とおもしろがりつつも苦笑いしていたのですが、張り紙やメニューに書かれたメッセージはまるで店長の分身
現場でお酒を届けることに注力するためにも、張り紙たちが活躍してくれているのでしょうね。
これから訪れる方は、美味しいお酒や肴はもちろんですが、これらの言葉たちにもぜひ注目してみてください!



ちなみにこちらのお店、日本酒以外のお酒は一切ありません。
飽きてきたから焼酎に切り替え、酔っぱらったからソフトドリンク、なんてことはできませんのでご注意を。

今回も当日にブログ掲載の旨をお伝えしていますが、内容については個人の視点から書かせていただいています。ぜひとも自分の目で、舌で、お店の魅力を感じてみてほしいです!



※2014年10月時点。以前は700種類以上あったようですが、最近厳選したのだとか。