利酒ライターの肝機能向上トレーニング

お酒を中心に世界が回っています(※二日酔いでなく)。

2015年10月の記事

お酒の味は地方によって変化する?

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ストレスの多い都会では、刺激を求めて香り高い日本酒を求める人が多い……とか?
悔しいからって、香りの華やかな日本酒を飲むのを辞めたりしないでくださいね!
(華やかなお酒も含め、いろんな味わいのお酒を飲みましょう!)



さて、わたしはよく日本酒とそれに合うおいしい料理を求めて日本のあちこちを旅しているのですが、なんとなくお酒の味わいに地域ごとの特徴があるような気がしていました。
お酒のエンタメ情報サイト「NOMOO」さんでも、こんな特集で「その土地でとれる水とお米が、お酒の味を左右する」というお話をしています。

以前、日本ウイスキー界の権威・T氏にインタビューをした際、スコッチウイスキーについて
「大麦やイーストは運べるけど、ウイスキーに必要なほどの大量の水は運べない。だから水のある場所にウイスキーが生まれる
というお話を伺ったのですが、日本酒も土地ごとの水の特徴をしっかり受けています。
ちなみに長期にわたり熟成するウイスキーの味わいは、気候にもかなり左右されるんですよね〜。
(ウイスキーについても語り出したら止まらないのですが、今日は我慢します。。。)



そして、漫画で師匠が話している「食文化と酒の味わい」説。

かつて、日本に冷蔵庫がなかった時代。
食料を保存するために、人々は塩漬けなどの保存食をつくりだしました。

師匠曰く、日本酒の味わいと保存食は深く関係しているといいます。

たとえば、雪の多い北陸の地域。
春から秋はその都度収穫した食材を食べればよいのですが、冬は雪がつもってしまうため、食料を育てることができません。
そのため、塩漬けにした保存食の文化が発達。
だから、新潟や福井、富山のお酒は塩に合うスッキリ淡麗なお酒が多くなるのだとか。
(北陸4県の中で石川県だけお酒タイプが違うように思うのですが、これについては今後調べていきたいです〜)

そして、年中食べ物に困らない温暖な地域では、さまざまな食べ物に合う旨口のお酒が発達。
師匠のお店がある和歌山県もこのエリアに当たります。

そのほか、気候に関わらず、塩漬けより味噌漬けが主流な愛知・岐阜では旨みがあってキレるお酒が生まれたり、高知県は雪が少ないけど東北系の杜氏が多いから淡麗な酒が好まれたり……と、事情は地域ごとにさまざま。

また個人的に、日本海の魚は味わいが繊細で、瀬戸内海の魚は味が濃いから、などと、それぞれの魚に合ったお酒のテイストになっているような気も……。
これはわたしの舌以外にまったく根拠がない話なので(笑)、今後調べる機会があればなぁ、と思います。



その土地土地の人々に愛されるお酒のタイプによって、変化してゆく日本酒の味わい。
情報技術が発達し、最近はそれぞれの酒造がいろいろなタイプのお酒を生み出そうと努めているため、一概に地域ではくくれなくなってきているのも事実ですが、日本酒の魅力である“ご当地感”も失われてほしくないなぁと思います。



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「omotano」日本酒連載にて、東京・新井薬師前の酒屋「味ノマチダヤ」さんに取材、かわいいカップ酒を紹介しています!
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