利酒ライターの肝機能向上トレーニング

お酒を中心に世界が回っています(※二日酔いでなく)。

2015年05月の記事

息抜き小ネタ&お仕事のお知らせ

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飲酒運転、ダメ、ゼッタイ。

両親ともに車が運転できたので、小さいころは「大人になったら誰でも毛が生えるように運転ができるようになるんだろうな〜」と思っていたのですが、中学生のときに「あっ、わたしは運転できない人種だ」と思って以来、一向に取る気が起きません…。

最近お勉強ネタが多かったので、小ネタでした。

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ちょこっとお仕事のお知らせです。
こちらの雑誌、東京のディープスポット特集で「ゴールデン街」と「小岩」のページにちょこっと参加しています!
書店でお見かけの際はぜひお手に取ってくださいませ〜。

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先週、1週間アメリカに行って参りました!サンフランシスコとロサンゼルス。
知人のつてでさまざまな人に会ったのですが、お酒はワールドスタンダード。英語力は足りないながらも、「マダム・リカー」「Sake」などと呼ばれながらお酒の楽しさを分かち合うことができました。
そのときのエピソードについても、おいおい書いて行ければと思います!
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日本酒イベントレポ/未来を拓くお米とお酒

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以前の記事で、日本酒の材料には酒造好適米という特別なお米を使っているということをお話しました。
酒造好適米は普通の食用米とは違い、お酒を作りやすい特徴を持っています。
(各キャラも含めた詳細は上記のリンクから前回の記事を参照してください)

ところが最近、普通の食用米から日本酒を作るという取り組みが増えてきています。
理由はさまざまですが、最も多いのは酒造好適米は生産量が制限されているということ。
お酒をたくさん作りたくてもお米が足りないため、普通の食用米で代用できないか?と試行錯誤しているのです。

去る4月、わたしは普通の食用米を使ったとあるお酒を取材してきました。
しかし、このお酒は「酒造好適米が足りないから」という理由で作られたわけではありません。
誰よりもお米を極めたお米のスペシャリストが、自分の作ったお米の可能性を追求するためにチャレンジした日本酒なのです。

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こちらがそのお酒、福島県・金寶酒造仁井田本家の「天陽」。
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金寶酒造さんは「酒は体に良い飲み物でなければならない」というポリシーのもと、無農薬・無化学肥料の自然米にこだわる蔵元さん。
その蔵元さんが、お米のスペシャリスト・ふるかわ農園の古川勝幸さんの作るお米とコラボレーションしたのが、この天陽というお酒なのです。

天陽が初めて作られたのは2011年。
醸造中の3月11日、東日本大震災が発生しました。
混乱の中で、果たしてどうなるか…と思われたそのお酒は、風評被害をはねのけ、多くの人々の評価を呼ぶ美酒となったのです。

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今回は2年ぶりの新酒お披露目会!
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お米の作り手・古川さんが熱い想いを語ります。
古川さんの作るお米の名前は「漢方未来米コシヒカリ」
その名のとおり、人間が薬として飲用する漢方を使った農法でお米を作っています。

あまり医学にそこまで通じているわけではないですが、西洋医学が「症状に効く」のに対し、漢方は「体ぜんぶを元気にして症状を治す」というイメージがあります。
なるほど、人間の体にいい漢方を使うと、土も元気になっておいしいお米を作ってくれるんですね〜。

イベントでは、新酒を試飲しながらランチもいただいちゃいました。
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同じテーブルにいた方から「お酒、飲むんですか?」と聞かれたので「いっぱい飲みます!」と答えたところ、わたしがよそ見をするたびに空いたお猪口に酒を注いでくださるようになってしまいました…なんというオートお酌システム。

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漢方未来米でにぎったおにぎりもいただきました!あまーい!
お酒と一緒にそのお酒の原料のお米を食べられるという経験はなかなか貴重です。酒造好適米は食用に適さないので、食用米ならではの取り組みですね。

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今回このイベントにご招待くださった“野菜の語り部”廣本直樹さんお手製の福島流いも煮。
廣本さん、自分のことを「野菜フェチ」「野菜キ●ガイ」(自分でおっしゃるんですよ!)と名乗る野菜バk…野菜のプロフェッショナルなのですが、彼についてのお話もいずれこのブログでできればいいな、と思います。
古川さんは、全国の野菜を知り尽くした廣本さんが師匠と崇めるお米の作り手なのです。

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イベントでは、仁井田本家の営業担当さんによる酒造ツアーも行われました。
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お酒の味と同じくらい感動したのが説明のわかりやすさ!
わたしも日本酒の製造工程を学ぶために何冊もの本を読みましたが、仁井田本家さんの説明がダントツでわかりやすい!(お世辞抜きで)
むしろ、今まで本を読んでわかりにくいと感じていた工程についてスッキリ理解することができました。

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担当さん曰く「ウチで誰よりも働いているルンバくんです」とのこと。
そんなジョークをまじえながら、淡白になりがちな“工場見学”を飽きさせずに楽しませてくれます。

あまりにも感動したので担当さんに「すごいわかりやすいですね〜」とお伝えしたところ、「何度もやっているので…でも毎回社長からダメ出しがあるんですよ〜」とニコニコ笑っていらっしゃいました。
う〜ん、お酒を誰よりも知っている現場が、お酒を伝える言葉を持っているのはすばらしい!
機会があれば、ぜひ酒造見学をオススメします。

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最後はレアなできたて生原酒をお持ち帰り!
試飲してみたところまだ味が若いな〜と感じたので、これから自分の家の冷蔵庫で育ててみようと思います。

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普通の食用米は酒造好適米とは異なり、決してお酒作りに適しているとは言えないものです。
しかし、弘法は筆を選ばず。
お米作りの名手とお酒作りの名手の力が合わされば、酒造好適米でなくたって、人々に感動を与えるお酒になり得るのですね。

お米の、そして日本酒の可能性を教えてくれる「天陽」。
市場に並んだ際には、その希望にあふれた味を堪能してみてください!
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