利酒ライターの肝機能向上トレーニング

お酒を中心に世界が回っています(※二日酔いでなく)。

2014年10月の記事

お酒イベントレポ 【3】師匠の言葉編


たくさん試飲していたので酔っていたとしか…。



飲むと、心やからだの状態が変化する不思議な飲み物。
時に優しく許し、時に厳しくたしなめてもくれる…
そんな物語を湛えたお酒そのものが大好きなんですっ



(だめだこいつ、早くなんとかしないと…)

***

というわけで、お酒イベントレポ最終回は師匠のお話です。

師匠との出会いはこちらをお読みいただければわかるのでぜひ。

しかし上記リンクをご覧いただければ理解できると思いますが、再会して早々思ったのは、
わたしが描いた似顔絵、全然似てなかったな…
ということでした。
一度しかお会いしていなかったので…すみません…今回はちょこっと似せられたかなと思います…?(でもコマごとに顔が違う気もします…)

それはそうと漫画の続きですが、わたしが「師匠は何か収穫あったんですか?」と聞いたところ、彼は「いや〜、年々減ってるねぇ、もうだいたいどんなお酒も知ってるし…」と苦笑いし、

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とおっしゃっていました。
さすがです。。。

と言いつつ、師匠は「嫌いな日本酒はひとつもない」と豪語。
日本酒は人間のように一つひとつに個性があり、長所もあれば短所もあるし、短所は時として長所を支えてもいる。
師匠が「今度、咲貴さんが『おいしくない』と思うお酒をおいしく飲む方法を伝授しますよ」と提案してくださったので、教えてもらったあかつきにはこのブログでも紹介しようと思います〜。

いま国内の日本酒業界が直面している状況を懸念しながら、人とお酒をつなぐため、またお酒で人と人をつなぐために奔走している師匠。
わたしに声をかけてくださったのも、
「自分のノウハウなんて1億人に伝えられるわけではないし、私が死んだら腐ってしまうだけだから」
と、“メディア”に期待をしてくださっているからなのです。

そんな師匠に、今回の旅で、「咲貴さんに、最後にこれだけは絶対に人々へ伝えてほしいということを、お話します」と、語っていただいたことがあります。
そのことは、わたしがもっと良い表現をできるようになってから、最も相応しい場所で発信できればいいな、と思っています。

***

お酒イベントレポ、3週にわたりお付き合いくださりありがとうございましたm(__)m
来週からは通常更新に戻ります〜。
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お酒イベントレポ 【2】酒器への目覚め編

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最近、家飲みでは焼酎を青汁やコーヒー、黒酢などなんとなくアルコールに抗ってくれそうなもので割って健康的な気分になっている木村です。

前回に引き続き、今回もお酒イベントレポ第2弾をお届けしたいと思います。

***

突然ですがみなさんは、家で料理をつくるときに、「器」にこだわっていますか?

私はぶっちゃけ、全くと言っていいほどこだわっていませんでした。
貧乏性を引きずって、茶碗は未だに実家から持ってきたおさるのもんきちを使っています。
一体どこで入手したやら全く記憶にない。たぶん何かの景品だと思うのですが。。。
(※筆者は26歳の社会人女性です)

ちなみに冒頭に書いた焼酎ドリンクもソフトバンクでiPhone5に変えたときにもらったお父さんグラスで飲んでいます。
たっぷり入るのでたくさん飲めてうれしいです。

以前企業に勤めていたころは、料理本を得意とする編集者のお姉さま方が、それはそれは器にこだわっていらっしゃいました。
FacebookなどでUPされる料理写真も素敵な器に盛りつけられたものばかり。
わたしも料理はするのでおいしくできたときや難しいものにチャレンジしたときなどは「FacebookにUPしちゃおっかな☆」などと考えることもあったのですが、おさるのもんきちの上に盛りつけられてしまったズッキーニのマリネはどうもあまり美味しそうに見えず、アップロードを断念することが多々ありました。
決してもんきちに罪はなく、責任はひとえに器を気遣わないわたしにあるのですが…。すまない、もんきち…。



そんなあるとき、というか先日のイベントで、とある器メーカーさんに出会いました。
その名もカネコ小兵さん。

お酒やフードがずらずら並ぶ展示場の片隅に置かれていたのがこの酒器。
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一献盃というのですが、漫画に描いたように、同じお酒でも4つの器それぞれによってまったく味わいが変わるんです!!
こちら、どの器が好きかで、自分の酒飲みタイプがわかるというスグレモノ。
わたしも「めちゃくちゃ飲むのに肴がないと飲めない要するにいちばん太りやすいタイプ」(解釈は自己流)ということが暴かれて思わず遠い目をしてしまいました…。
各器がどんな味わいを演出してくれるのかは、上記リンクで詳しく説明されているのでぜひご覧になってください。

日本酒の風味は大きく分けて4タイプに分けられるのですが(協会では薫酒、爽酒、醇酒、熟酒と呼ばれているけれどわたしはイメージしやすいよういつも「春夏秋冬」と説明しています。こちらはまた別の機会に…)、どうもこの4タイプに適した形になっているようです。。。
あとで師匠が解説してくださったのですが、舌の場所によって甘みを感じやすい部分や苦みを感じやすい部分などの違いがあることと、顔の向きによって香りの鼻への入り方などが変化することによって味わいが変わるため、器の形によって風味が異なるのだそう。

この器のおもしろいところのひとつは、「このお酒の味、苦手だなぁ」と思っていたのは、実は器のせいかも…と気づかせてくれるところ。
ラッパ型の器でおいしくなかったお酒が、ツボミ型に入れたら美味しくなった!ということも十分あり得るんです。



またそのほかにも、おもしろい酒器をご紹介いただきました。
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シズル冷酒器セットといって、片口とお猪口、下皿がセットになっています。

こちら、上記リンクに飛んでいただければわかるのですが、下皿の所定の位置に片口とお猪口をセットし、片口にお酒を注いでいくと、片口の注ぎ口からお猪口の中にお酒が流れ落ちるという、超風流なアイテムです。
ちなみに下皿には片口とお猪口を置くためのくぼみがあるのですが、ここに突き出しなどを二品盛りつけて、蓮の葉のようになっている切れ目のところにお箸を置けば、初心者でも美しい盛り付けができる!という仕様なのだとか…
すごい…ぅっゎ奥深すぎる。

器によってこんなにも味わいが変わるのに、器を極めずして日本酒が語れるものか!と、企業向けのイベントということで個人への販売がなかった会場でMacBookを広げてその場でネット注文してしまいました。
で、拍子抜けしてしまったのが、いずれもびっくりするくらいリーズナブルなんですよ…。

しかし、酒器にこだわるとお酒や食事の席が何倍も楽しみになるものですね。
というわけですっかり酒器にハマり、いまは水割り用のタンブラーや熱燗用の酒器で良いものがないか探しているところです。
まだまだ器初心者なので、おすすめアイテムがある方はぜひぜひ教えてください♪

***

今回もご紹介させていただいたカネコ小兵さんには掲載許可をいただいておりますm(__)m

そして!前回ご紹介させていただいたナゴヤクラウドさんのFacebookでこのブログをご紹介いただきました。
メンバーの担当カラーも決まったようなので(笑)みなさまぜひ引き続き名古屋のヒーローを応援くださいませ!

<追記>誤って全く違うリンクを貼ってしまっていたのを修正いたしました…。大変失礼いたしました!

お酒イベントレポ 【1】おもしろ酒蔵編


去る10月某日、師匠に誘われて名古屋のお酒イベントに行って参りました。

酒蔵さんやメーカーさんがブースを設けて自社商品を宣伝し、酒屋さんや飲食店の人々がそれを見て商談をする、という完全飲食業界向けのイベントなのですが、師匠が「私がどんな風にお酒をとらえているのか、蔵の人とどんな話をしているのか、勉強になると思いますよ」とおっしゃるもので、ふたつ返事で「行きます」と応え、ノコノコと着いてゆきました。

とてもおもしろくいろいろな発見があったので、今日から3回に分けてこのイベントのレポートをしていこうと思います。

***

交通費をケチって夜行バスで名古屋へたどり着き、名刺入れをコインロッカーに閉じ込めるという愚行を働いたゆえに「編集&ライター」という手書きのネームプレートを首から提げ、自社商品を宣伝しようとするメーカーの人々を「エッ…?あ、飲食店の人じゃないんです、ね…」とガッカリさせながら会場内を闊歩していた完全アウェーなわたくしに対しても、丁寧に説明をしてくださった優しい酒蔵のみなさまがいらっしゃいました。

そのひとつが、漫画にもご登場いただいた若手酒蔵グループ「ナゴヤクラウド」。

名古屋にある山盛酒蔵金虎酒蔵東春酒造神の井酒蔵という4つの酒蔵から、後継者&営業の若手社員が集まり、4人でさまざまな活動を行っているのだそうです。

日本酒の若手グループといえば秋田の新政酒蔵さんらがやっているNEXT5しか知らなかったのですが、日本酒を広めるために精力的に活動する若手の人々が増えているんですね~。

ところでナゴヤクラウドさんの商品、
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こんな感じでパッケージがとってもオシャレなんですが、これらはすべてナゴヤクラウドさんが主宰しているラベルデザインコンテストの受賞作品なんだとか。
(上記URLから神の井さんのラベルもチェックできます♪)
専門学校や大学などの学生さんも多く応募しているこの企画、お酒を飲まない人々が増える中であらゆる世代の人に日本酒に親しんでもらえるめっちゃ良い取り組みだなぁと感動してしまいました。

ちなみにFacebookのページでは取り組みのアピールだけでなく「戦隊ヒーローだったらどの酒蔵が何色かな~」というようなことをキャッキャと話していたりしていて、読んでると楽しい気持ちになれるので(笑)興味のある人はぜひぜひ「いいね!」してみてくださいませ。

***

そしてそのほか、とある酒蔵の営業さんと話していたら

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なぜかなんの脈絡もなくこんなことを言われた。

あまりにもトークがおもしろいので会話が盛り上がって名刺をいただき、御礼のメールをしたところ宛名が

自称燗つけ師・咲貴さま

になっていた。
わたしが自称したんじゃないよ!!!笑



ちなみに今回ご登場いただいた方々には、いずれも掲載の承諾を得ています。
みなさま、楽しい時間をありがとうございましたm(__)m

ウイスキーがダイスキー

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ちなみにコレです。「酒 擬人化」で検索したら出てきたよ。
ウイスキーはダンディなおじさまで、焼酎は気の良いおっちゃんとかになるんでしょうか…

わたしの周りでは、ワイン好きな人は自分の中にたくさんの知識があることを誇りに思っている感じで、ウイスキー好きな人はそれを一生懸命人に伝えようと楽しそうに話してくれる人が多いように思います。
あとウイスキー好きのひと、すごくご馳走してくれる(笑)
もともと単価の高いお酒だから嗜む人もそれなりの経済レベルなんだろう、とは思いますが、それだけこのお酒の素晴らしさを伝えたいんだな!ということも感じられていつも胸キュンしてしまいます。



NHK連続テレビ小説で、「マッサン」を放送していますが、この絡みでじわじわウイスキーブームが来てるようですね。

このブログではつい日本酒ネタが多くなりがちですが、ウイスキーもわたしの大好きなお酒です。
それぞれの蒸留所によって(厳密に言えば樽やその組み合わせによって)さまざまなストーリーがあり、味わいも多種多様な点は、日本酒の面白さに通じるところがあります。
ウイスキーの定義って、
(1)穀物を原料としている
(2)蒸留している
(3)樽で熟成させている

の3つなのですが、この(3)樽で熟成させている、というところが、それぞれのウイスキーの個性を決めるキモの部分になります。
樽にどんな木材を使うか、どんな場所に樽を置くか、何年熟成させるか…といった要素でウイスキーの味わいが変化するので、一本一本のウイスキーの出来がどうなるかは神のみぞ知る…というレベルのものなんだとか。



世界中にシェアがあるグローバル・ウイスキーはスコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズの所謂「5大ウイスキー」なんですが、中でもわたしが好んでよく飲むのはスコッチ・ウイスキーです。
以前、ウイスキーのMOOKをつくった関係で、とあるウイスキーの大家の方に取材させていただいたのですが、ウイスキーの本場・スコットランドの人々は、やはりウイスキーにかなりのプライドを持っているのだとか。

ウイスキーには国ごとにさまざま法律があるのですが、スコッチ・ウイスキーは「古樽」と呼ばれる、過去に某かのお酒を入れていた樽で熟成させなければならない、と決まっています。
ウイスキーのラベルに「シェリーカスク」と書いてあれば、それはシェリー酒を浸けた樽で熟成させたウイスキーだよ、という意味。
一方、アメリカン・ウイスキーは「新樽」と呼ばれる、まっさらな樽で熟成を行います。

そこで何が起きるかというと、スコットランドでは、アメリカ人がウイスキーを熟成させた樽を使ってスコッチ・ウイスキーを熟成させることになるわけです。
スコッチこそが本物のウイスキーであり、アメリカのバーボンなんてウイスキーじゃねえ!と息巻いているスコットランドの人々は、
「は?バーボン?あいつら俺らのために樽を洗ってるだけだろ(笑)」
とか言うんだそうで(笑)
いいキャラしてるなぁと思わずニヤニヤしてしまいました。

そのほかにも、もともと複数の樽のウイスキーを混ぜたものは「ヴァッテッド(vatted)」と呼ばれていたのですが、
「外国人はどうせ“V”の発音ができねえんだから“ブレンデッド”にしてやろうぜ(笑)」
とか言って、最近は「ブレンデッド」で統一されるようになったそうです。
ヴァッテッドくらい言えるよ!
なぜそんなちょいちょいケンカ腰なんだろうか笑



そんなスコットランドのみなさまのキャラもあわせて、とっても魅力的なお酒だと思います、ウイスキー。
「マッサン」にもあるように、日本のウイスキーは竹鶴さんがスコットランドで学んだものを起源としているため、スコッチと共通点がとても多いです。
が、スコッチの大きな魅力であるピート(※1)のスモーキーさを抑えちゃってるものが多いのが残念なんですよね~。
飲んべえとしてはあのくっさいのがいいんじゃないか~と思うんですが、多くの日本人の好みにあわせているんだそうです。



日本のジャパニーズ・ウイスキーは、水割りに合うのも特徴のひとつ。
お酒を食事と一緒に嗜む日本人らしい文化にあわせて生まれた性質なんだそう。
ほかの国のウイスキーはやるとしてもトワイスアップ(※2)くらいで、日本みたいにシャバシャバにして飲んだら風味が失われてしまいます。

が、アメリカではコーラやセブンアップと混ぜちゃうこともあるんだとか。ジャンキー!笑
各国の文化の違いが顕著なのも、おもしろさのひとつですよね。

※1 ピート…枯れ草などが堆積してできた泥炭。製造過程にこれを焚くことで、独特なスモーキーフレーバーが生まれる。
※2 トワイスアップ…水とウイスキーを1:1で割るスタイル。水を入れたぶんのアルコールが飛んで香り立つため、フレーバーをより楽しむ飲み方として親しまれています。加水すると風味が変わるというのもウイスキーのおもしろいところです。

お仕事のお知らせ

DNPさんが運営する本やモノと出会えるキュレーションサイト「MEETTY」にて、利酒ライターとして「女の一人酒の肴に読みたい本」を6冊紹介しています。

せっかくだからお酒が登場する本を、ということで小説3冊、エッセイ1冊、漫画2冊の紹介にしてみました。
中には「女…?」と思うものもあるかもしれませんが(笑)、一人飲み時間が寂しくない、むしろ充実するようなチョイスにしたつもりです。

スマートフォン専用サイトとなりますが、お持ちの方はぜひご覧になってください!

(今週は漫画を描く時間が取れず、このお知らせのみの更新となります…来週は必ず!´・ω・`)
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