利酒ライターの肝機能向上トレーニング

お酒を中心に世界が回っています(※二日酔いでなく)。

カテゴリー "お酒エピソード" の記事

日本酒は時間が経つと酢になる!?

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バーでお手伝いしていたときの出来事。
う〜ん、まだまだ誤解している方も多いのですね。
ちなみにお出ししたのはこちらのお酒の、バーオリジナルラベルバージョンです。

戦後間もないころは火落ち菌が入り込んで酢のようになってしまうこともあったそうですが、現在は丁寧なつくりをしているため、酢にするほうが難しいのだとか。
ウチのお師匠さんはなんとか酒を酢にしてやろうとあれこれ試してみたそうで、一本だけ酢のようになったとある銘柄の酒を「貴重やから置いてあるよ!!!」とうれしそうに教えてくれました。わざわざ試したんかい。

バーで実際にお酒を飲む人々と接していると、本当にいろいろなタイプの人に出会います。
・ただ酔うためにアルコールだけが欲しい人
・自分の知っている銘柄だけを飲む人
・お酒に関するうんちくを披露するのが好きな人
・あれこれ飲み比べるのが好きな人
などなど……

誰がよくて、誰が悪いということはありません。
お酒は自由。
楽しくお酒を飲んで、よい気持ちになること、それがいちばん大切だと思います。

ただ、「自分はお酒が好き」「お酒のことをよく知っている」と自信がある人ほど、意外な落とし穴にはまってしまいがちなようにも感じます。
まだまだ知らない世界がある、と好奇心を持ってお酒と向き合うことが、充実したお酒ライフにつながると信じたいですね。

***

というわけで、久々のブログ更新でした。
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日本酒は利他の飲み物

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実際に温泉のお湯で温めたのかどうかは、ご想像におまかせいたします。

このとき、お師匠さんが口酸っぱく繰り返していたのが、「日本酒は利他の飲み物」ということ。
「勉強しなさい」と言われて飲んだこちらのお酒の感想を聞かれて、
「燗もしましたけど、わたしは冷やのほうが好きでしたね〜」と言ってから、
「あ、しまった。そういうことか」とハッとしました。

「日本酒は利他の飲み物」という言葉の意味は、ここで言えば、「燗が好きな人の気持ちを想像する」ことなのです。
利他の「他」とは他の飲み手だけでなく、お酒そのものも指しています。
そのお酒のよいところを引き出し、ふさわしい舞台を用意してあげるということが、ひいては自分がお酒を楽しむために必要なことなんですね。

***

日本酒にまつわるアンケート第2弾を作成しました。
特に何の目的もなく、わたくしの気分で作成しているこちらのアンケート(!?)(前回同様、いずれどこかで活用するかも…)
今回は、「日本酒にまつわる雑誌・書籍」について質問しています。
サクサクと回答できるので、通勤電車の中やお昼休みのボーっとしている時などの暇つぶしにぜひ。
日本酒関連の雑誌・書籍にもの申す!という方も、そうではない方も、ふるってご回答くださいね!

“女性向け日本酒”の真実

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ホントに3〜4件の店主さんたちからまったく同じ話を聞いたのでビックリしました。
以前もこんな漫画を描きましたが、ますます深まる女性向け日本酒のナゾ。
男女別にアンケートを取って調べてみたいところです…。

それでは女性は実際は何を飲むのかというと、なんでも飲むんだそうです。
個人的には、女性はいろいろなタイプの日本酒を飲み比べするのが好きなんじゃないかな?と思ったりしますが。

お師匠さんの説では、
「男性は『酒そのものが美味しい』ことを求め、女性は『料理と合わせると美味しい』ことを求める」
傾向にあるのだとか。

が、結局は個人の嗜好なんですけどね〜。
大切なのは、固定観念にとらわれないことだと思います。
好きなものを好きなように飲めばよいのだ!



今回で年内の更新はラストとなります!
本年は、お酒を通じてたくさんの素敵な出会いがありました。
そして、その出会いが、いくつかの作品を生み出すこととなりました♪(/・ω・)/♪
年明けには、いろいろお知らせできるのではないかと思います!

新年は、熊野で大好きな和歌山の酒を浴びながら迎える予定です。
それではみなさま、何卒酔いお年を!

お酒アンケート&最近のお酒話

【定期的なお知らせです】
わたしがお酒と関わりながら、みんなに聞いてみたい!と思ったことをアンケートにしてみました。
結果はこちらのブログなどで、漫画やテキストにできればと思っております。

アンケートはこちらをクリックしてください。
(全20問、選択式ばかりだからサクサク答えられるはず!?)

お酒の飲み方や日本酒について聞いていますが、実は、特に「日本酒が好きじゃない」という人に聞いてみたい質問ばかりです(もちろん、お酒が大好きな人の回答も大歓迎です!)。
気が向いたらご回答、ならびにシェアなどどうぞよろしくお願いいたします。

アンケートの最後にリクエストも受け付けているので、もし何かあれば気軽にお書きくださいね。



先日、とあるお店で日本酒ナイトをさせていただきました。
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茨城県・来福酒造の凍結濃縮酒は、なんとアルコール度数25度
日本酒を凍らせると、水が先に氷になります。それを取り出し、アルコールとお酒の旨みをたっぷり含んだエキスを残したというもの。
はじめは焼酎のような味かな?と思っていたのですが、飲んでみてビックリ。ウマくて濃い日本酒の味で、思わずゴクゴク飲んでしまいました。
(分類としては雑酒になります)

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お師匠さんプロデュースの「日本酒に合う和菓子」も登場。
旨みたっぷりなので、ちびちび食べるのがオススメです。



上記アンケートの途中結果に基づいた記事をとあるサイトで紹介することになったので、公開されたらまたブログでも詳しくお話したいと思います。
アンケート回答は引き続き募集していますので、どうぞよろしくお願いします!

うれしいお酒

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いろいろな日本酒を飲むのが好きとはいえ、酔いたいときは気合いを入れなくてよい酒を、と思うので、おのずと飲み口の軽い純米が多くなります。
先日はじめて、浅草へどじょうを食べにゆきました。
骨を抜いた身を敷き詰めた土鍋に、しょうゆベースの甘辛いつゆをたっぷり注ぎ、ささがいたゴボウと小口切りのねぎをこれでもかと盛りつけます。
つい癖で純米酒を頼んでいたわたしも、どじょうを口に含むなり飲み止しのグラスをそのまま店員さんを呼び止め、本醸造(それも量販店で売っているブランド)の熱燗をオーダー。
熱々の徳利からもうもうと立つ湯気とともにお猪口に注ぎ込んで、ぺろりとひと舐め。予想通り、抜群の美味しさ。
こんなにも本醸造がおいしいなんて、と、普段は滅多に飲まない本醸造の熱燗を、3人でお銚子7本も空けてしまいました。

磨きに磨いたどんな純米大吟醸も、どじょう鍋を前にしてはリーズナブルな本醸造の熱燗に適わないのです。
今回お店に連れて行ってくれたお友達に、「さけちゃんはお酒の飲み方がきれいだねぇ。ほんとうに酒を飲むのが好きなひとの飲み方だ」とほめてもらえたのも、たいへんうれしかったです。

***

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5月の後半に、一週間ほどアメリカ西海岸へ行ってきました。
観光ではなく人に会うための旅だったのですが(指先程度の大きさに見えるHOLLYWOODの例のサインを、散歩の途中や宿泊地の近くから眺めて、こりゃあギャグだね、と言っていた)そこで同行者の知り合いであるレストラン経営者のご夫妻と食事をご一緒させていただきました。
現地の人とは同行者がほとんどやりとりしてくれるため、あまり英語を話すこともなかったのですが、お酒トークは別(同行者は下戸さん)。
ご夫妻が勧めるワインやウイスキーを飲み、拙い英語でキャッキャと喜びを伝えていたところ、最後に奥様が「彼女にどうしてもプレゼントがしたいの」とご主人にお願いをして、二人の作った赤ワインをプレゼントしてくれました。
ご夫妻の自宅の地下、埃まみれのセラーから取り出したのは、何のラベルも貼られていない真っ黒のボトル。奥様はネームラベルに年数とブドウの品種をマジックペンで書き込み、その場で貼付けてくれました。
世界にたったひとつのお酒!
次来るときはわたしのとっておきの日本酒を持ってくると約束しました。

お酒は国境を超え、時として言葉になるのですね。
そのほか、ウイスキー&ビールマニアのシェフの青年と、バクテリアについて英語で激論を交わしたのもおもしろかったです。

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先日、とあるお店の懇意でさけちゃんバーをさせていただきました。
師匠セレクトの日本酒3種に、それぞれと合わせるとおいしいお通しのセット。
こちらで紹介したカネコ小兵さんの器を使い、タイプ別診断なども試してもらいました。

***

日本酒の資格を持ち、お酒にまつわる仕事をしていると、
「○○は知ってる?」
「××って最近売れてるけどどうなの?」
と、お酒のブランド名について持ち出されることが多くあります。

わたしは、お酒は名前で飲むものではないと思っています。
もっとも美味しいのは、忘れられない夜に仲間と交わしたあのお酒であり、旅先で飲んだ名前も知らないあのお酒だと、信じています。

手段としてお酒の名前を紹介することはもちろんありますが、それだけでは足りないものです。
名前を超えた、かけがえのない出合いこそが、お酒のほんとうの喜び。
わたしは“お酒と出合う方法”を伝えたい、と思います。
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きょうは漫画をお休みして、最近生きている中で出合った、“うれしいお酒”を紹介させていただきました。