利酒ライターの肝機能向上トレーニング

お酒を中心に世界が回っています(※二日酔いでなく)。

カテゴリー "お酒を学ぼう" の記事

連載再録①/ちょっとの工夫で大変身! 日本酒がおいしくなる3つのワザ

以前、日本酒の連載をさせていただいていた女性向け情報メディア「オモタノ」さんが閉鎖となったため、
掲載させていただいた記事を加筆・修正のうえ、ブログに再掲させていただきます。
(担当さんから許可はいただいております)

第一弾は「ちょっとの工夫で大変身! 日本酒がおいしくなる3つのワザ」


*****


お米とお水からつくられた、日本生まれのお酒・日本酒。
フルーティーで優しい味わいから、近年は女性のファンも増えていますね。
日本酒を嗜んでこそ、この国の文化をキチンと理解したオトナの大和撫子になれるというものではないでしょうか?

酒屋や居酒屋へ行くと、全国から集まった数えきれないほどの日本酒が並んでいます。
もちろん、味わいは千差万別。飲んでみると、中には「このお酒、私の口にはちょっと合わないかも……」と感じてしまうものもあるでしょう。

ところが、どんな日本酒でも必ずおいしく飲める方法があるんです!
今回は、“口に合わない日本酒”がおいしく飲めるようになる3つの裏ワザをご紹介します。

①氷を入れる
sake01-1.jpg

日本酒のスタンダードな飲み方といえばストレート。
ロックで飲むと聞くと、ビックリするかもしれません。
氷を入れることによってお酒が冷えたり、溶け出した水と混ざったりすることで、味わいがぐっと変化するのです。

最近はロック専用の日本酒なども販売されていますが、どんな日本酒でもチャレンジする価値はアリ。
試しにひとかけら、ポトンと落としてみてください。
焼酎のように濃い味わいのものはもちろんですが、「ちょっとクセがある」くらいのお酒に入れると、まろやかで飲みやすい味になることが多いのでオススメです。

***

②おつまみを変える
sake01-2.jpg

お酒にピッタリの食べ合わせのことを「マリアージュ」などと言いますが、日本酒は一緒に食べるものによって味わいが大きく変化します。
お刺身と合わせるとあまりおいしくなかったお酒が、唐揚げと合わせたらおいしくなった!なんてこともあるのです。

そのお酒にどんなおつまみが合うかを調べるために使えるのが調味料
醤油、塩、酢、味噌、ゴマ油などを用意し、スプーンなどでペロっと舐めたあとに、お酒を口に含んでみてください。
塩に合うお酒はさっぱりとしたおつまみ、ゴマ油に合うお酒は揚げものもOK……という風に食べ合わせを考えていくとよいでしょう。

***

③器を変える
sake01-3.jpg

日本酒は一緒に食べる料理だけでなく、グラスの形によっても味わいがガラッと変わってしまいます。

飲み比べにオススメしたいのがこちら、カネコ小兵の酒器「一献盃」。ご覧のように、形の違う4種類の盃がセットになっています。
縦長の器はお酒が喉に直接届きやすいから、スッキリ飲める。
ラッパ型の器は香りが広がるから、華やかな味わいになる……
と、同じお酒でも器によって風味が変化することが体感できるユニークな酒器です。
また、器によって合う日本酒のタイプも異なるため、どんなお酒をおいしいと感じるのか、自分の好みを診断するのにも役立ちますよ。



日本酒は繊細で不思議な飲み物。飲み方を少し工夫するだけで、味わいが大きく変化します。
あなたの「口に合わない」お酒は、決して「まずい」お酒ではありません。
全国各地に存在する数えきれないほどの日本酒から自分好みのお酒を見つけ出すために大切なのは、それぞれのお酒が力を発揮できる“舞台”を用意してあげること。
どんなお酒にも、必ずキラキラ輝ける舞台があるのです。
それが温度なのか、食べ物なのか、器なのか……。
ゲーム感覚で楽しみながら、ぜひ自分の舌と鼻で確かめてみてください!
スポンサーサイト

「二日酔いのプロ」が伝授!?お酒のおともといえばコレ!

唎酒師というと、お酒を清く正しく美しく飲むイメージがあるかもしれません。
しかし、わたくしは、やはり酔っぱらうのが大好きです。
もちろんひとに迷惑をかけてはいけませんが、お酒は頭ではなく身体で飲むものだ、と思っています。

以前、こちらの記事でいくつかのエピソードについて書きましたが、
「わたしはむしろ、二日酔いになりたくてお酒を飲んでいるのでは?」
と思ってしまうくらい、二日酔いに悩まされている時期がありました(もちろん、そんなはずはないのですが)。

そんな「二日酔いのプロ」(!?)であるわたくしですが、最近は、そこまで苦しまなくなったように思います。
それは、どんなお酒を飲み、どんなお酒を避ければ二日酔いにならずに済むかを身体が学んだから、というのもあるのですが、やはりお薬に助けられている部分も多いです。

あんまり広告のようなことはしたくないのですが、(特にアフィリエイトのようなこともしていないので……)
数多の歴戦を乗り越えて「コレはいいぞ!」と思ったものを少しご紹介させていただきます。

***

オススメした友人のリピート率約80%!とかなりの好評を得ているのが
エスエス製薬「ハイチオールCプラス」

これについては先日、知り合いのパチンコライター・奈良崎コロスケさんがご自身のコラムでわたしのお名前を出して紹介してくださいました(奈良崎さん、ありがとうございます!)。
0508.jpg
※「ぱちんこオリ術メガMIX」(ガイドワークス)より

シミやそばかすによいL-システインという成分が、アルコールのアセトアルデヒドに直接作用するのだとか。
肝臓や胃腸を強くする、というと個人差が大きいように思いますが、アルコールに直接働きかけるからこそ多くの人に「なんかいい感じだぞ!」と思わせることができるのかもしれませんね。

わたしはお酒を飲む前に飲んでいますが、飲んだ後も合わせて2回飲む(お酒を挟んで飲む)とさらによいのだそうです。



また、昨年くらいから愛飲しているのが、田辺三菱製薬「ウルソ」
0508_2.jpg

これはハイチオールとは違って胃腸に作用する薬なのですが、お医者さんの友人にこの薬よかったよ、と伝えたところ「医者の間では常識だよ」と言われたくらい、業界では鉄板のお薬であるよう。
わたしはベロンベロンの状態で服用した際、翌朝まったく気持ち悪くならなかった、ということもありました。

***

以上、オススメのお薬のご紹介でした。
もちろん、「コレを飲んでいれば絶対に二日酔い知らず!」なんてことは決してなく、そのときどきの体調や飲んだお酒のラインナップによって「今回はダメだった……」ということもあるので、飲み方にはくれぐれもご注意くださいね。

お酒のおいしさを伝える唎酒師がなぜこんな話まで?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
・気持ち悪くならない程度に飲む
・ひとさまに迷惑をかけないように飲む
ということは、お酒をおいしく味わううえでとても大切なことです。

ちなみに、「日本酒を飲むとなぜつぶれるのか?」というネタについても
過去に書いておりますので、ご興味のある方はこちらをご参照ください!

あなたはなぜ日本酒を飲むとつぶれるのか

com36.jpg
女性向け情報メディア「オモタノ」の連載にて、「悪酔いしたことがある人必見! 日本酒でつぶれないために知っておきたい3つのこと」という記事を書かせていただきました。
こちらでもご案内したアンケートをもとに記事を作成しています。
ご協力くださった方は、ほんとうにありがとうございましたm(__)m
※アンケートは引き続き回答を受け付けておりますので、よろしくお願いします!

今回の記事では、「日本酒を飲むとつぶれてしまう、という人が多いのはなぜ?」という話をしています。
アンケートの結果、なんと回答者の70%もの人が日本酒を飲んで気分が悪くなったことがあるということがわかりました。
やばい! これは、日本酒イコール悪酔いするお酒と思われてしまっても仕方ないかも……
でも、そんなはずはありません!
詳しくは、記事で解説しているのでご覧くださいね〜。



そして今回は、上記の記事からさらにレベルアップして、「日本酒を飲むと悪酔いしてしまうワケ」についてお話したいと思います。

まず、酔っぱらう、とはどういうことなのか。
それは、肝臓の分解が追いつかない、ということです。

飲み過ぎると、酔っぱらいますよね。
それは、肝臓が分解しきれないほどのアルコールを摂取してしまっている、ということです。

でもそう聞くと、日本酒で悪酔いしたことがある人は、

「そんなに飲んでないのに酔っぱらうことがあるんだけど……」

と反論したくなるのではないでしょうか。

アルコールの量がそこまで多くなくても、酔っぱらってしまうのはなぜか。
それは、日本酒に、あえてこの言い方をしますが、「不純物」が多いからなんです。
(誤解はあとで解きますので、ちゃんと最後まで読んでくださいね!)

こう聞くと、

「えー、でも私が飲んでいるのは純米酒で、醸造アルコールは含まれていないから、不純なんかじゃないはずだけどな〜」

なんて、反論したくなる人もいるかもしれません。
でも、ここで言う「不純物」とは、醸造アルコールや添加物のことを指しているわけではありません。
(ちなみに、醸造アルコールは悪者じゃありません! よろしくない醸造アルコール入りのお酒はたしかに存在しますが、よいものもたくさんあります)
ここで言う「不純物」とは、日本酒の味わいを生み出すのにとても大切な成分のことなのです。



よく、「日本酒は酔うけど、焼酎は酔わない」という人がいます。
焼酎は蒸留酒といって、一度加熱して気体になったアルコールを集める「蒸留」という方法を使ったお酒です。
焼酎は蒸留のときに、不純物の多くが取り除かれるため、シンプルな味わいになります。
そして、蒸留をしない日本酒やワインは、不純物=味わいを生み出す成分がたくさん残っているので、旨みたっぷりの豊かな味わいになります。

肝臓は、味を構成する成分が多ければ多いほど、分解するのが大変になるのです。
これが、「焼酎よりも日本酒のほうが酔ってしまう」という理由のひとつですね。



ここまで聞いて、こう思った人もいるのではないでしょうか。

「同じ銘柄の日本酒を飲んだのに、酔うときと酔わないときがあるんだけど。お店の保存状態も影響するんじゃない?」

結論から言うと、日本酒に限らず、この世にはよいアルコール(酔いにくいアルコール)と悪いアルコール(酔いやすいアルコール)があります。
そしてよいアルコールか、悪いアルコールかは、水とアルコールの仲のよさによって決まるのです。

ここで冒頭の漫画に戻りましょう。
簡単に言うと、水とアルコールが仲良しな(分子の距離が近い)お酒は酔いにくい。
師匠から聞いた話ですが、水とアルコールが仲良しなお酒は、酔い心地がよく、酔い覚めも早いというマウス実験の結果もあるんだそうです(すごい!)。
反対に、あまり仲良くない(分子の距離が離れている)お酒は酔いやすいということ。

では、どうやったら仲良くなるのか?
それは人間と同じです。
時間と刺激を与えればよいのです。

長いあいだ一緒にいると、水とアルコールはどんどん距離を縮めていきます。
また、刺激=振動を与えることでも混じりやすくなります。
かつて、「船で運んだ酒はうまい」と言われたのは、生産地の地の利にかぎらず、そうした理由もあるのだとか……。

ただし、お酒も人間と同じで、打たれ強い人と打たれ弱い人がいます。
基本的にはデリケートな日本酒。
でも、その中で打たれ強いお酒は、少し時間を置いたり、刺激を与えたりすることでよりよいお酒になってゆくのです。
がむしゃらに育てればよい、というものではないので難しいところですが、そのギリギリの線を見極めるのが楽しいんですよね。

ただし、これらはあくまで物理的な変化の話であり、“味”の変化はまた別であることを頭の片隅に留めておきましょう。



そういえば、師匠のお店から送ってもらったお酒を飲んだ人は不思議なことに、口をそろえて「次の日に全然残らない」と言うんですよね〜。
それは、師匠が日本酒がベストの状態になったタイミングで売っているからなのだと思います。
ちなみに師匠のお店で注文すると、「お酒の取り扱い説明書」が届くのですが、お酒によっては「冷蔵庫のコンプレッサーに当てて振動を与えるとよりおいしくなります」なんて書いてあります。。。

toriatsukai2.jpg

toriatsukai.jpg
こちらがその取り扱い説明書。

いろいろと書きましたが、基本的に日本酒を飲んで酔ってしまうのは日本酒そのものよりも自分自身の飲み方に原因があります。
お酒のせいにするのは簡単ですが、記事を読んでギクッとした人は、自分の飲酒スタイルをぜひ見つめ直してみてくださいね。

お酒の味は地方によって変化する?

com34.jpg
ストレスの多い都会では、刺激を求めて香り高い日本酒を求める人が多い……とか?
悔しいからって、香りの華やかな日本酒を飲むのを辞めたりしないでくださいね!
(華やかなお酒も含め、いろんな味わいのお酒を飲みましょう!)



さて、わたしはよく日本酒とそれに合うおいしい料理を求めて日本のあちこちを旅しているのですが、なんとなくお酒の味わいに地域ごとの特徴があるような気がしていました。
お酒のエンタメ情報サイト「NOMOO」さんでも、こんな特集で「その土地でとれる水とお米が、お酒の味を左右する」というお話をしています。

以前、日本ウイスキー界の権威・T氏にインタビューをした際、スコッチウイスキーについて
「大麦やイーストは運べるけど、ウイスキーに必要なほどの大量の水は運べない。だから水のある場所にウイスキーが生まれる
というお話を伺ったのですが、日本酒も土地ごとの水の特徴をしっかり受けています。
ちなみに長期にわたり熟成するウイスキーの味わいは、気候にもかなり左右されるんですよね〜。
(ウイスキーについても語り出したら止まらないのですが、今日は我慢します。。。)



そして、漫画で師匠が話している「食文化と酒の味わい」説。

かつて、日本に冷蔵庫がなかった時代。
食料を保存するために、人々は塩漬けなどの保存食をつくりだしました。

師匠曰く、日本酒の味わいと保存食は深く関係しているといいます。

たとえば、雪の多い北陸の地域。
春から秋はその都度収穫した食材を食べればよいのですが、冬は雪がつもってしまうため、食料を育てることができません。
そのため、塩漬けにした保存食の文化が発達。
だから、新潟や福井、富山のお酒は塩に合うスッキリ淡麗なお酒が多くなるのだとか。
(北陸4県の中で石川県だけお酒タイプが違うように思うのですが、これについては今後調べていきたいです〜)

そして、年中食べ物に困らない温暖な地域では、さまざまな食べ物に合う旨口のお酒が発達。
師匠のお店がある和歌山県もこのエリアに当たります。

そのほか、気候に関わらず、塩漬けより味噌漬けが主流な愛知・岐阜では旨みがあってキレるお酒が生まれたり、高知県は雪が少ないけど東北系の杜氏が多いから淡麗な酒が好まれたり……と、事情は地域ごとにさまざま。

また個人的に、日本海の魚は味わいが繊細で、瀬戸内海の魚は味が濃いから、などと、それぞれの魚に合ったお酒のテイストになっているような気も……。
これはわたしの舌以外にまったく根拠がない話なので(笑)、今後調べる機会があればなぁ、と思います。



その土地土地の人々に愛されるお酒のタイプによって、変化してゆく日本酒の味わい。
情報技術が発達し、最近はそれぞれの酒造がいろいろなタイプのお酒を生み出そうと努めているため、一概に地域ではくくれなくなってきているのも事実ですが、日本酒の魅力である“ご当地感”も失われてほしくないなぁと思います。



【お仕事のお知らせ】
「omotano」日本酒連載にて、東京・新井薬師前の酒屋「味ノマチダヤ」さんに取材、かわいいカップ酒を紹介しています!
記事はこちらからご覧ください。

お酒アンケートつくりました

突然ですが、わたしがお酒と関わりながら、みんなに聞いてみたい!と思ったことをアンケートにしてみました。
結果はこちらのブログなどで、漫画やテキストにできればと思っております。

アンケートはこちらをクリックしてください。
(全20問、選択式ばかりだからサクサク答えられるはず!?)

お酒の飲み方や日本酒について聞いていますが、実は、特に「日本酒が好きじゃない」という人に聞いてみたい質問ばかりです(もちろん、お酒が大好きな人の回答も大歓迎です!)。
気が向いたらご回答、ならびにシェアなどどうぞよろしくお願いいたします(>_<)

最近、漫画が小ネタばかりになっていますが、アンケートの最後にリクエストも受け付けているので、もし何かあれば気軽にお書きくださいね。